ぼちぼちいこか

「私、今年はひとりになろうと思います。」・・・今年、初めて会ったとき、彼女はそう言った。
クライアントの社長秘書兼経理兼海外営業担当の女性。
一緒に住んでいる相手は、社長。

ご記憶にあるだろうか？
ラテにかわいい絵を描いてくれる人だ。

それを聞いたとき、２つの思いが浮かんだ。
「この人がいなくなったら、社長は死ぬんじゃないか？」と「他に好きな人ができたのかな？」だった。

以前から「いろいろ聞いて下さいよぉ！」と言われていたので、昨夜、その彼女と飲んだ。

私の直感は正解だった。

彼女は、まだどっぷりと迷いの中に漬かっている。

悩めばいい。
迷えばいい。
でも、必ず自分で結論を出すこと。
自分で選んだことは、自分で責任をとる。
泣き言は言わない。
どんな選択をして、どんな結果になっても、あなたが幸せでいること。
それで全て許される。

若い彼女にとっては、かなり厳しい意見を言ったかもしれないな。
才色兼備と言う言葉がピッタリの彼女。
会社にいなくっても、同性として応援するよ。

帰るころには、なぜか「ねえさん」と呼ばれていた。
変だろ。


ネットのお友達、鰊曇りさんに、いかなごのくぎ煮をお送りしたら、毛ガニが届いた。
明日から日本海にカニを食べに行くくせに、毛ガニを見ると狂喜乱舞。
ぃやっほ～！！



こんな立派な毛ガニが３匹も。

鰊曇りさんは、いかなごのお値段をご存知ないのかもしれない。
まるで、オイラ、わらしべ長者だよ。

さっそく、１匹たいらげた。
美味しくて、身がぎっしりつまっていて、おなかいっぱいになったよ。


今日は、朝から父のお供。
「連れて行ってほしいところがある。」と言われていたので、母のお墓参りだと思っていた。
しかし、行き先は、ユニクロ。
なんで？なんでなの？

実は、近々、サブ北島の舞台を観に行く父。
「着ていく服がない。」のだとか。
「なんでもいいやん！サブ北島から、お父さんが見えるわけじゃなし！」と言っても、聞かない。
仕方ないなぁ。
まあ、百貨店じゃなくて、ユニクロを選んだだけ、マシか。

黒のジャケット、ベージュのおズボン、ピンクのストライプのシャツを買ってあげた。
色白の父は、ピンクのシャツが良く似合う。
色白のところが父に似なかったなんて、皮肉なものだよ。

「ねえ、お父さん。お洋服は私がプレゼントするよ。買ってあげる。だから、約束して。明日、絶対にお母さんのお墓参りに行ってきて。周りの人のところには、ご家族が来てくれているのに、お母さんだけ誰も来てくれなかったら、寂しがると思うから。」
「うんうん。」と調子よく、ニコニコして頷いていたけど、わかってるのかな。

おズボンの裾直しができるまでの間、カルフールへ。
近くのスーパーでは売っていないレッドカレーとジャスミンライス、スイートチリソースを買った。



スイートチリは大好き。
でも、父は「甘いんか？辛いんか？はっきりせえへん名前やなぁ。」と不思議がる。
ぷっ。
名前の通り、甘くて、辛いんだよ。

お彼岸なのに、お墓参りも行かず、なんともかみ合わない会話をしている父と私。
ばちがあたりませんように。

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