ぼちぼちいこか

１１月１２日、みなさんのご期待通り（？）、半ば意地で（笑）仕事を早く切り上げて、京都へ行ってまいりました。



京都駅から、まず最初に向かったのは、母のお墓です。
ここへ来ると、いつも泣きたくなるのは、なぜでしょう。
弱くてだらしない自分を見せても大丈夫だという安心感かもしれません。

お墓の横の狭い坂を歩いていくと清水さんの横に出ます。
この坂には、産寧坂や二年坂のような楽しさはありません。
見渡す限りのお墓と音羽の山だけです。
でも、私は、この道が好きです。

息を切らしながらのぼっていくと、まず見えてくるのは三重塔です。



清水さんはいつ来ても、たくさんの人でにぎわっています。



時間まで、近くのお土産物屋さんをのぞいたり、お茶を飲んで過ごしました。

受付をすませて、まずは食事です。
シャトーテル大手前「Bistro薬膳」総料理長の「薬膳ごぜん」です。



すごくシンプルに見えますが、とても深い味わいがあって、美味しかったです。

食事が終わると、重要文化財の経堂へ場所を移します。

まずは、森貫主さまのご法話です。
前半は、日本に於いての宗教のありかたと「縁」についてのお話しでした。
後半は、生きていく上での心づもりとでも言いましょうか、感謝の気持ちの大切さのお話しでした。

「明日、目がさめたら、まずは“ありがたい”と思って下さいね。」とおっしゃっていました。

そして最後には、３つの教えをいただきました。
１．人に生まれたありがたさ
２．仏法にあうかたじけなさ　
３．今日を生きるもったいなさ　

どれも似たようなことなので、ピンときません。
でも、それは私が、毎日幸せに生きているからなのかもしれません。
いつか、森貫主さまのこの教えを理解できるときがくるのでしょうか。

続いては、オペラのコンサートです。
最初の曲は本堂に向けて「アベ・マリア」の歌で奉納されました。
私のすぐ後ろに立って歌われました。

劇団四季で活躍されていたソプラノ歌手の歌声は、経堂に響き渡ります。
すごい声量で迫力がありますが、心温まる歌声です。

「マイ・フェア・レディ」や「キャッツ」の「メモリー」、「Shall We Dance?」
アンコールでは「アメージング・グレイス」など、知っている曲ばかりでした。

オペラが終わると、それぞれ清水寺の中を散策しながら帰路につきます。

歩いていると音羽の滝の音がざあざあと聞こえてきます。
昼間の雑踏からは想像もつかないほど、静かです。
人が少ないので、少し寂しさを感じます。

静寂の清水寺を、紅葉を眺めながら、ゆっくりと歩きました。
なんて贅沢な時間でしょう。






こんな素敵な夜を過ごせたことに感謝しながら、電車に揺られて帰ってきました。

ベッドに入ってからも、ライトアップの美しさが目にやきついて興奮がおさまらず、なかなか眠れませんでした。

来年も、またこういうイベントに参加できる機会があれば、みなさん、一緒に行きませんか？

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