2013年03月28日
強くなれ!
後輩の夫が昨年の1月、滋賀の雪山で仕事中に急死した。
3人で雪山に登って作業をする予定だったが、途中で体調が悪くなった夫君は同行のひとに「ちょっとしんどいから先に行ってて。あとで追いかけるから。」と言った。
そして、それが彼がひとに対して話した最後の言葉になってしまった。
あまりに遅いので同行のひとが見に戻ったときには、もう息を引き取っていたらしい。
雪山に、救急車は入れず、時間だけが無駄に過ぎてしまったらしい。
結局はドクターヘリで運ばれたけど、すでに遅かった。
勤務中に亡くなったので、会社からの勧めもあって労災の申請をしたけど、労災は認定されなかった。
結婚当初から、夫君は帰りが遅く、こどもが生まれてからは後輩がひとりで子育てしていたようなものだった。
夜中に帰ってくるのはざらで、明け方に帰ってきて、また朝になると出勤することもあったようだった。
全く他人の私でさえ「旦那さん、働き過ぎやで!からだ、壊すで!」と心配したものだったので、これが労災じゃなかったら、なにを以て労災って言うんだろう?と思った。
後輩も同じ気持ちだったようで、納得できないでいた。
ふたりして管轄の労働基準監督署にも足を運び、担当官に話しを聞いた。
「雪山で急死」だけど、労災認定の判断では「過重労働かどうか?」で判断するらしい。
直近3ヶ月の時間外労働の平均が90時間を超えていないから労災と判断できないと説明を受けた。
直近3ヶ月の時間外労働の平均が86.5時間と90時間って、どう違うのか、私にはわからなかった。
四捨五入したら90やし。
たまたまお正月休みがあっただけで通常の月なら、問題なく90時間を超えるはず。
「雪山と言っても、当日の〇〇市の午前8時の気温は2℃だったので、急激な寒さってわけじゃないんですよ。」とか「それほど急な山道でもなかったようですし。」とか。
何度考えても納得できなかった。
国って雑やな…と思った。
後輩の気持ちを確認した上で、知り合いの弁護士さんに依頼することにした。
国に対して不服申し立てをして、再調査をお願いした。
再調査の結果を待っているだけでなく、弁護士さんは意見書を作って、今月中に提出してくれる予定になっていた。
ただ・・・。
弁護士さんを紹介するから納得できる答えが出るまで戦え!と言ったのは私。
だけど、何年かかるかわからないし、良い結果が出る保証もない。
正直、国が一度下した結論を安易に覆すとは考えられない。
夫君とは職場結婚だったので、夫君が亡くなったあと、自分の古巣でもある夫君の会社で働いている後輩としては、これから4人の子どもを育てていかなければいけないので、自分の立場も考えて、会社に迷惑をかけることだけは避けたいと言っていた。
だけど、会社を訴えるのではなくて、国に対してもう一度、調べてもらえませんか?とお願いするだけだし、再調査を取り下げることはいつでもできる。
納得できないまま、諦めたらあかん!と言い聞かせてきた。
もし納得できる答えが出なかったら、一生かかっても、後輩とふたりでその答えを探すつもりでいた。
それが…。
それが…。
弁護士さんから意見書を出す前に、労基が再調査をしてくれて労災認定の通知をくれたらしい!!
思わぬ急展開に後輩もびっくり。
電話をもらった私もびっくり。
めっちゃうれしい!
神様っていてはるんや!と思った。
後輩とふたりで電話口でおいおい泣いた。
「お父さんが仕事熱心で頑張ってたってこと、子どもに証明したい。」って言うてたもんね。
夫君の頑張りを国も認めてくれたんやな・・・。
よう頑張ってたもんな・・・。
今年、一番嬉しい出来事!
自分の就職が決まったことなんかより、うーーんとうーーーんと嬉しい。
何度もくじけそうになったけど、粘って良かったね。
悔しいけど、夫君はもう戻ってこない。
でも、4人の子どもたちのために強くなれ。
いやでも強くなっただろうけど。
もっと強くね。
強く、優しく、しなやかにね。
応援と協力はいくらでもするよ。
夜中に帰ってくるのはざらで、明け方に帰ってきて、また朝になると出勤することもあったようだった。
全く他人の私でさえ「旦那さん、働き過ぎやで!からだ、壊すで!」と心配したものだったので、これが労災じゃなかったら、なにを以て労災って言うんだろう?と思った。
後輩も同じ気持ちだったようで、納得できないでいた。
ふたりして管轄の労働基準監督署にも足を運び、担当官に話しを聞いた。
「雪山で急死」だけど、労災認定の判断では「過重労働かどうか?」で判断するらしい。
直近3ヶ月の時間外労働の平均が90時間を超えていないから労災と判断できないと説明を受けた。
直近3ヶ月の時間外労働の平均が86.5時間と90時間って、どう違うのか、私にはわからなかった。
四捨五入したら90やし。
たまたまお正月休みがあっただけで通常の月なら、問題なく90時間を超えるはず。
「雪山と言っても、当日の〇〇市の午前8時の気温は2℃だったので、急激な寒さってわけじゃないんですよ。」とか「それほど急な山道でもなかったようですし。」とか。
何度考えても納得できなかった。
国って雑やな…と思った。
後輩の気持ちを確認した上で、知り合いの弁護士さんに依頼することにした。
国に対して不服申し立てをして、再調査をお願いした。
再調査の結果を待っているだけでなく、弁護士さんは意見書を作って、今月中に提出してくれる予定になっていた。
ただ・・・。
弁護士さんを紹介するから納得できる答えが出るまで戦え!と言ったのは私。
だけど、何年かかるかわからないし、良い結果が出る保証もない。
正直、国が一度下した結論を安易に覆すとは考えられない。
夫君とは職場結婚だったので、夫君が亡くなったあと、自分の古巣でもある夫君の会社で働いている後輩としては、これから4人の子どもを育てていかなければいけないので、自分の立場も考えて、会社に迷惑をかけることだけは避けたいと言っていた。
だけど、会社を訴えるのではなくて、国に対してもう一度、調べてもらえませんか?とお願いするだけだし、再調査を取り下げることはいつでもできる。
納得できないまま、諦めたらあかん!と言い聞かせてきた。
もし納得できる答えが出なかったら、一生かかっても、後輩とふたりでその答えを探すつもりでいた。
それが…。
それが…。
弁護士さんから意見書を出す前に、労基が再調査をしてくれて労災認定の通知をくれたらしい!!
思わぬ急展開に後輩もびっくり。
電話をもらった私もびっくり。
めっちゃうれしい!
神様っていてはるんや!と思った。
後輩とふたりで電話口でおいおい泣いた。
「お父さんが仕事熱心で頑張ってたってこと、子どもに証明したい。」って言うてたもんね。
夫君の頑張りを国も認めてくれたんやな・・・。
よう頑張ってたもんな・・・。
今年、一番嬉しい出来事!
自分の就職が決まったことなんかより、うーーんとうーーーんと嬉しい。
何度もくじけそうになったけど、粘って良かったね。
悔しいけど、夫君はもう戻ってこない。
でも、4人の子どもたちのために強くなれ。
いやでも強くなっただろうけど。
もっと強くね。
強く、優しく、しなやかにね。
応援と協力はいくらでもするよ。
Posted by うさぎ at 23:09│Comments(6)
│お友達のこと
この記事へのコメント
うわ~~よかった~~\(^o^)/
読みながらどんどん熱くなってしまって、その場にいたら私も泣いてましたね絶対。
うさぎさんの存在はホント大きいですね。
ずっとそばにいて欲しい!
読みながらどんどん熱くなってしまって、その場にいたら私も泣いてましたね絶対。
うさぎさんの存在はホント大きいですね。
ずっとそばにいて欲しい!
Posted by うるる at 2013年03月29日 08:55
うさぎさん、そして後輩さん良かったですね。
私だったらとっくに諦めているところでした。
86.5時間でも89.9時間でもどこかで線を引かないといけないので
国が定めた90時間の壁は崩せないと思ってしまいます。
ー人の命の保障そんな数字ひとつで判断されるものではないですね。
後輩の方を支え、励まし続けたうさぎさん
ほんと偉いですね!
後輩さんもきっと強くたくましく生きていかれることと思います。
私だったらとっくに諦めているところでした。
86.5時間でも89.9時間でもどこかで線を引かないといけないので
国が定めた90時間の壁は崩せないと思ってしまいます。
ー人の命の保障そんな数字ひとつで判断されるものではないですね。
後輩の方を支え、励まし続けたうさぎさん
ほんと偉いですね!
後輩さんもきっと強くたくましく生きていかれることと思います。
Posted by さっち at 2013年03月29日 08:55
ばんざ~い!!!
良かったね。本当に諦めちゃいけないんだね。
ちゃんと神様はいるんだね。
と・・・うるるさんと同じく、読みながら熱くなってしまいました。
私も息子が前の会社の時
残業手当もなく、働かされていたので、実際の勤務時間を毎日書いておくのよと、口が酸っぱくなるほど言っていました。
今の会社も??ですが。
法の目を潜り抜けて、会社組織も色々と考えますよね。
ご主人と同じ会社勤務での労災請求をするのも、心が揺れたでしょうね。
でも、本当に良かったです。
ぎゅっ!!ってハグしてあげて下さい。
良かったね。本当に諦めちゃいけないんだね。
ちゃんと神様はいるんだね。
と・・・うるるさんと同じく、読みながら熱くなってしまいました。
私も息子が前の会社の時
残業手当もなく、働かされていたので、実際の勤務時間を毎日書いておくのよと、口が酸っぱくなるほど言っていました。
今の会社も??ですが。
法の目を潜り抜けて、会社組織も色々と考えますよね。
ご主人と同じ会社勤務での労災請求をするのも、心が揺れたでしょうね。
でも、本当に良かったです。
ぎゅっ!!ってハグしてあげて下さい。
Posted by いしだま at 2013年03月29日 09:05
☆うるるさんへ
おはようございます♪
レスが遅くなりましたm(__)m
はい。ずっとそばにいますよ(^^)
そんなこと言って下さって、うれしいです♪
うさぎ部屋から出て行かなくなりますよ(笑)
なんでも話してもらえる関係って理想です。
この後輩も「うさぎちゃんに相談したら、なんとか
してもらえると思って・・・。」と電話してきたのが
始まりでした。
一緒に喜んで下さって、ありがとうございます<(_ _)>
今でも涙が出てきそうです(;_:)
ひとの前では気丈に振る舞う彼女が痛々しくて・・・。
なんとかしたいと思っていましたが・・・結局私は
何の役にも立っていないと思います(笑)
横で、やいのやいの言ってただけで・・・(>_<)
え?うるるさんも横でやいのやいの言ってほしい?(笑)
おはようございます♪
レスが遅くなりましたm(__)m
はい。ずっとそばにいますよ(^^)
そんなこと言って下さって、うれしいです♪
うさぎ部屋から出て行かなくなりますよ(笑)
なんでも話してもらえる関係って理想です。
この後輩も「うさぎちゃんに相談したら、なんとか
してもらえると思って・・・。」と電話してきたのが
始まりでした。
一緒に喜んで下さって、ありがとうございます<(_ _)>
今でも涙が出てきそうです(;_:)
ひとの前では気丈に振る舞う彼女が痛々しくて・・・。
なんとかしたいと思っていましたが・・・結局私は
何の役にも立っていないと思います(笑)
横で、やいのやいの言ってただけで・・・(>_<)
え?うるるさんも横でやいのやいの言ってほしい?(笑)
Posted by うさぎ at 2013年03月30日 07:39
☆さっちさんへ
おはようございます♪
そうなんですよね。
どこかで線引きしなければいけないのですよね。
でも、労基の担当者に私が言ったのは
「同じような雪山に、同じような疲れかたで、
同じような荷物を持って、できるだけ同じ条件で行って
判断してもらえませんか?」と。
夏に行った写真を見せられても・・・と思いました(;_:)
亡くなってから1年以上が経ってしまいましたが
これで彼女の気持ちも少し落ち着くと思います。
今さらのようですが、いっぱい悲しんでほしいです。
そして、また新たな一歩を踏み出してほしいです(^^)
はい。強くたくましく!(^^)!
おはようございます♪
そうなんですよね。
どこかで線引きしなければいけないのですよね。
でも、労基の担当者に私が言ったのは
「同じような雪山に、同じような疲れかたで、
同じような荷物を持って、できるだけ同じ条件で行って
判断してもらえませんか?」と。
夏に行った写真を見せられても・・・と思いました(;_:)
亡くなってから1年以上が経ってしまいましたが
これで彼女の気持ちも少し落ち着くと思います。
今さらのようですが、いっぱい悲しんでほしいです。
そして、また新たな一歩を踏み出してほしいです(^^)
はい。強くたくましく!(^^)!
Posted by うさぎ at 2013年03月30日 07:42
☆いしだまさんへ
おはようございます♪
そうですね!本当に諦めてはいけません。
最初はね「弁護士さんに話しを聞いてもらって
“これはしかたないですね”的なことを言われたら
それで諦めようか・・・」って話しをしていたんですよ。
それがこんなに良い結果で、こんなに早く解決するとは
思っていませんでした(^^)
時間外手当も払えば良いってものではないですよね。
もちろん払ってもらわなければいけませんが
1ヶ月の上限を決めるべきだし、その前に健康でクリアな頭で
仕事ができる状況を作るように会社も努力しなければいけません。
後輩と夫君が勤めていた会社、大手も大手です。
でも、毎年のように労基から改善を命じられているようです(>_<)
実際にはタイムカードを押してから、まだ仕事をするひとも
いらっしゃるようなので、出勤・退出時には携帯で写真を
撮るのも良いそうですよ。
来月、子どもを連れて遊びに来る予定になっているので、
子どもたちもまとめてハグしますね♪
おはようございます♪
そうですね!本当に諦めてはいけません。
最初はね「弁護士さんに話しを聞いてもらって
“これはしかたないですね”的なことを言われたら
それで諦めようか・・・」って話しをしていたんですよ。
それがこんなに良い結果で、こんなに早く解決するとは
思っていませんでした(^^)
時間外手当も払えば良いってものではないですよね。
もちろん払ってもらわなければいけませんが
1ヶ月の上限を決めるべきだし、その前に健康でクリアな頭で
仕事ができる状況を作るように会社も努力しなければいけません。
後輩と夫君が勤めていた会社、大手も大手です。
でも、毎年のように労基から改善を命じられているようです(>_<)
実際にはタイムカードを押してから、まだ仕事をするひとも
いらっしゃるようなので、出勤・退出時には携帯で写真を
撮るのも良いそうですよ。
来月、子どもを連れて遊びに来る予定になっているので、
子どもたちもまとめてハグしますね♪
Posted by うさぎ at 2013年03月30日 07:45