ぼちぼちいこか

３月１９日　

今日は、念願のホエールウォッチング。

朝から港へ。
定刻より少し遅れて９時１０分に出港。

船に乗ったとき、船のお兄さんに「船酔いしにくい場所はどこですか？」と聞くと「教えません」と言われてしまった。
ふんっ！ケチ！意地悪だなぁ！

父と並んで座って、遠くに見える無人島を見ていたら、さきほどの意地悪兄さんが「２階か前に行って下さいね。」と言う。
「え？なんで？もうクジラがいるの？」と聞くと「もちろん！」との返事。
まだ９時半にもなっていないのに。

そこにいたのは、お母さんクジラと赤ちゃんクジラ。



お母さんがブロー（潮吹き）すると、赤ちゃんも小さなブローをする。
お母さんが背中を見せると、赤ちゃんも背中を見せる。
お母さんがしっぽを立てて沈んでいくと、赤ちゃんも、お母さんほど上手ではないけど、お母さんの真似をして、しっぽを立てて沈んでいく。
そして、次の息つぎまで５分から１０分は水面に出てこない。

なんと、これを教えてくれたのは、あの意地悪兄さんなのだ。
私の横で、ずっとクジラについてレクチャーしてくれた。
何度も「今の、撮れた？撮れた？」と聞いてくれた。
なんだ、意地悪じゃないよ。
ちょっと反町君っぽいし。

たっぷりとクジラ親子を見ることができた楽しい２時間だった。

せっかくここまで頑張ったのに、船が港に帰ると決まった瞬間、船酔いがやってきて、私はトイレへ駆け込んだ。
ああ、また船酔いしてしまった。

しかし、クジラを見ているときも、ずっと頭の上を米軍基地から飛んできた訓練機が行き交う。
クジラは、うるさい！と思わないのだろうか？
クジラの親子と戦闘機らしき三角の飛行物体・・・。
これほど似つかわしくないものはないんだけどな。

やっぱり、私たちは沖縄について、もっと真剣に身近に考えなければいけないような気がする。

最後の目的地、識名園の駐車場まで行ったものの、私は動くことができず、父は一人で見に行った。
３０分ほど車で横になっていると、かなり楽になったので、父のあとを追いかけようと携帯に電話してみたら「もうすぐ出るよ。」との返事。
残念ながら、私は識名園を見ることができなかった。

そのあと、国際通りへ行き、遅めの昼食を食べ、少しお土産を買い足した。

昨日から父に言おうとして言えないまま時間だけが過ぎていく。
父はあくまでも普通にしている。
クジラを見ることができた感動で、私の心の中のわだかまりも、昨日ほどではない。
でも、言わなきゃな。

レンタカーを返すときにも言えなかった。
空港で飛行機を待っている間にも言えなかった。

飛行機の中でやっと「お父さん、ごめんね。偉そうなこと言うて、怒って、ごめんね。」と言えた。
父は「うん。」と言っただけだったけど。

終わり良ければすべて良し。

父と娘の２泊３日沖縄の旅は、とても楽しい珍道中だった・・・よね。



久しぶりにオンラインアルバムを作りました。
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