ぼちぼちいこか

昨日のＷＢＣ２連覇の興奮がまだ今朝も続いていた。
じわじわと喜びがこみあげてくる。
うさぎが出たわけじゃないくせに！なんて、つっこまないでほしい。
うれしいものはうれしいのだ。
何度同じ場面が放送されてもうれしい。
本当に幸せな朝。

幸せ気分のまんま出勤し、デスクで日経新聞を読み、コーヒーを飲んでいたところ、
何やら不穏な空気が・・・。

くまごろうがネズミ君をある書類のことで問いただしている。
もう１つの書類が必要ではないのか？と。
自分が調べたところ、その書類は不要なのだと言い切るネズミ君。
くまごろうは、直近で同じ書類を書いたことのある別のスタッフ（メガネザル）に
聞くように指示して出かけた。

メガネザルは、ネズミ君にその書類の必要性を説明したあと、
「税〇署に聞いてみたら？納得できるまで聞いたほうが良いよ。」と言っていた。
それでも、自分が調べたことが正しいとの意見を曲げないネズミ君。

その書類をボスに提出して、ボスからも同じことを言われていた。
１時間弱に３人から異論を唱えられたら、それはもはや自分の考え方が間違っているのだと悟らないかな？

ボスからも、何度も同じことを聞かれて、あわわ！あわわ！と何も言えないでいる。
さっきまでの不遜とも言える自信に満ちた態度はどこへやら。
「その仕事をしたことがある人に聞けや！」と、ボスに怒鳴られた。
この時点で、メガネザルは何も説明していないことになってしまった。

お昼に戻ったくまごろうが再度、ネズミ君にその書類のことを確認。
そして「メガネザルはなんて言ってた？」と聞くと、黙ったままのネズミ君。

またもや、何も説明していないことにされてしまったメガネザルは、ぷりぷりと怒りだした。
「だから税〇署に聞けって言ったのに。」と。

そうだよね。
私は、ちゃんとここで聞いていたよ。
だけど、ネズミ君はどこにも電話しなかった。

結局は、ネズミ君が間違っていたということで、話しはついた。

しかし、くまごろうとネズミ君のやりとりの中で、一つ二つひっかかることがあった。
「それはあとで良いから。」
「それは急がないから。」とくまごろうが言う。
ネズミ君は聞こえないふり。
たまりかねた私は、くまごろうに「ネズミ君、今日までやってこと、ご存知ですよね？」と聞いた。
くまごろう、鳩に豆鉄砲、寝耳に水。

これだけ仕事を教えてもらいながら、お世話になっておきながら、
今日までの勤務だということも、くまごろうに知らせていなかったのだ。

午後５時になり、こそこそとボスのデスクの横に行き、
か弱い声で「長い間、お世話になりました。」と言っていた。

私のところにも挨拶にきたが、なんと言って送り出せば良いのかわからない。
とりあえず「お疲れさまでした。」とひとことだけ。

最後の最後まで、波風を立てる人だった。
気の利かない人だった。
やる気の見えない人だった。

今日で最後。
二度とお目にかかることもないだろう。
お元気で、適職が見つかりますように。

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